Active Directory ✕ クラウド で実現!1,000 台超のPC 管理とセキュリティ強化
株式会社 シン・コーポレーション様
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導入のポイント
Active Directory の導入により、将来の管理基盤となる社内ネットワーク認証を実現
Active Directory ドメイン参加でユーザ管理とデバイス管理を一元化
Windows Update を自動実行する仕組みを構築
ファイルサーバをクラウド化
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成果
Active Directory の管理状態を見える化できた
スクリプトの活用でアカウント運用の負荷が軽減できた
課題・背景
・事業成長に伴う店舗増加により、管理端末が1,000 を超え増加し続けている
・専門のIT 管理組織はなく、限られたリソースでIT インフラ運用を行っている
・Windows Server のワークグループ運用に限界を感じていた
・積極的にクラウドを活用する方針を持っていた
株式会社 シン・コーポレーション
店舗業務部 部長 秦 浩之 氏
シン・コーポレーションは、『「心の満足」を追求』を経営理念に掲げ、地域とのつながりを大切にしたカラオケ店「カラオケBanBan」を中心とする総合アミューズメント事業を展開。全国各地に約460 店超を運営し、更に事業拡大を続けている。その一方、事業成長に伴い本社や店舗で利用する端末は1,000 を超え、PCやユーザアカウントの増加がIT 管理上大きな課題となっていた。
『情報システム部のようなIT 管理者の専門組織はなく、限られたリソースで増加を続けるIT 資産の管理やセキュリティ強化を行う必要に迫られていた。そのためには、端末やアカウントを効率的に管理する必要があると考えていたと店舗業務部 部長 秦 氏は話す。
Active Directory でアカウント統制と運用コスト削減をあわせて実現
株式会社 シン・コーポレーション
店舗業務部店舗施設課 課長 丹野 智 氏
同社では、Windows Server をワークグループで運用していた。ユーザアカウントが一元管理出来ておらず、サーバごとにユーザアカウントを登録する必要があった。店舗数の増加も相まって、この運用、管理業務が負荷になっていたという。『Active Directory( 以下、AD) 』の環境を構築し、端末をドメイン参加させてアカウントの統制を図りたかった。それによって運用負荷も下がると考えていたと店舗業務部店舗施設課 課長 丹野 氏は語った。
ドメイン参加成功の決め手は「プロファイル移行ツール」
株式会社 シン・コーポレーション
店舗業務部店舗施設課 西川 博史 氏
AD は端末を一元管理できる Windows Server に備えられた便利な機能だが、この導入や運用を社内リソースで実現するのは、技術、リソースの両面でハードルが高く不可能な状態だったという。そんな中、クラウドでAD が利用できるサービス「SCCore Directory」を導入し、運用を実現できたのはソフトクリエイトが提供する「プロファイル移行ツール」が活躍したからだ。
ワークグループで利用していた端末をドメインに参加させる場合、端末に保持されたユーザデータ( プロファイル) の移行が課題となる。単純に新たなドメインに参加させただけでは、ユーザがWindows 上で行っている各種設定( アプリケーションの設定、デスクトップのファイル、プリンタ設定、壁紙、等) が引き継がれないため、IT 管理者はその再設定作業や問い合わせに多くの労力を割くことになる。同社では「プロファイル移行ツール」を利用しこれを解決した。多くの労力をかけることなく全てのユーザデータの移行を完了させた。このスクリプトツールはIT担当者ではなく、店舗管理のマネージャーが行えるほど簡単なものであった。
『自分たちだけではできないと考えていた移行が、ソフトクリエイトの手厚い支援もあり、全店舗滞りなく完了させることが出来た。全ての端末を一元管理できるようになったたことで、アカウント管理の運用コストも実際に削減することができたと店舗業務部店舗施設課 主任 西川氏はいう。
Active Directory ✕ セキュリティ対策
運営するカラオケ店「カラオケBanBan」
店舗は営業時間が長いこともあり端末の電源を落とすことが少なかった。そのため、 Windows Update を実行していないケースもあったという。今回AD を導入したことで、グループポリシーを利用した Windows Update の自動更新の仕組みを構成した。『ちょうど世界規模のサイバー 攻撃のニュースが駆け巡ったこともあり、すぐに実施することにした。セキュリティリスクの軽減という観点でも、AD 導入には多くのメリットがあった。』( 丹野氏)
Active Directory ✕ クラウドファイルサーバ
ファイル共有は、企業向けのクラウドストレージサービス「ファイルサーバ on SCCloud」を利用している。アクセス権の管理を AD で一元管理できるようになった。今後さらにAD 導入の効果が広がる予定だ。
『店舗にある端末は望ましい環境に設置されているとはいえず、故障率が高い。だから端末にデータを残すことはリスクとなる。また、管理部門と店舗で様々な業務上のデータやファイルを共有するため、クラウドスタイルのファイルサーバは当社に適している。 』と西川氏は話す。
クラウドが支えるシン・コーポレーションのワークスタイル
オフィスワーカー、店舗スタッフ、店舗管理マネージャー、在宅勤務者など、働くスタイルが様々な同社。『オフィス、店舗、外出先、自宅のどこからでも生産性の高い業務を行うためには、クラウドが欠かせない。在宅勤務でも社内のデスクにいるのと同じように業務を行える環境が今は整っており、クラウドが我々のワークスタイルを支えている。』と丹野氏。
同社は今後もクラウドファーストを掲げ、管理部門と店舗間のコミュニケーション強化、情報共有の活性化を促進していく。
店舗や本部の生産性を向上させるIT インフラを提供していくことで、
お客様や社員の「心の満足」にも繋がっていくだろう。
* 取材日:2017年6月
* 記載の呼称、組織名等は取材時のものです。
お客様プロフィール
株式会社 シン・コーポレーション様
設立年月 | 1989年(平成元年)6 月14 日 |
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住所 | 〒162-0801 東京都新宿区山吹町346-6 日新ビル4F |
従業員数 | 502 名(他アルバイトスタッフ約4,074 名) |
事業内容 | カラオケボックス「カラオケBanBan」の運営を中心とした総合アミューズメント事業を展開 |
ホームページ | http://karaoke-shin.com/ |

カラオケ店「カラオケBanBan」を全国展開するシン・コーポレーションは、増え続ける端末やユーザアカウントの管理、IT 管 理コストの増大、セキュリティ強化、多様なワークスタイルへの対応など、IT インフラにおいて多くの課題を抱えていた。 そこで同社が選択したのはクラウドスタイルでActive Directory が利用できる「SCCore Directory」だった。